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変われない私の涙を救うのは、変わりたいと願うあの日の私

作曲・​編曲:玄徒ハクビ・ailuroad

作詞:玄徒ハクビ

水色の中に
霞んだ綺麗な
窓辺のユーフォリア

幸せな最期を
飾るその日まで

誰か教えてくれるの

昔、出てきたような夢
おかしな話でしょう
それでも、それでも

まだ、期待してしまうから
何度も、何度も

変われないのなら
変われないのなら
知らない方がマシと
“さよなら”と言った君の声を
聞こえないフリをして

幸せの根拠を
証明できないのなら
誰に奪われてしまうの

期待外れの今日だけ
おかしな話でしょう

何度も、何度も

嫌いな自分を愛せるはずなんてないよ
嫌いな自分が愛しかったの

鏡に映った貴方は誰なの
答えて

変われないのなら
変われないのなら
知らない方がマシと
“さよなら”と言った君の声を
聞こえないフリをして

10年前に買った中古のレスポール
期待した言葉によく似てるメロディ

変わりたいと泣いた小さなSOS
探して

変われない僕らに救いを歌ってよ
さよなら、いつかのメロディ

終わらない旅路を私が歩いてゆけると
信じて

窓辺のユーフォリア

玄徒ハクビ

いつも何かに怯えていて、いつも何かに中指を立てている

頭の中ではためく言語化できない真実が折れかけた両脚を少しずつ前に動かしていく

 

その正当性を確かめる勇気もなく
それが正義だと信じて疑わない自負心もない

どうかしているどうにもできない日々をもう10年近く過ごしている

いつまで続くのだろうか

幼なじみの彼女が言った「変わらないね」という言葉が「変わらないで」と聞こえて
夢を語りあった友人が放った「変わらないね」という言葉が「さよなら」に聞こえた

 

いつから自分は変われていないのか
変わりたいと命を燃やしてここまできたはずなのに

いつまで続けられるだろうか

才能という2文字に踊らされて
好きで始めたお飯事はいつしか犬も食わない尊厳を満たすための麻薬となっている

 

これじゃない、これじゃないと、否定していくと、そのうち自分自身がこれじゃないんじゃないかと疑うようになる

誰なんだお前は?と夜の隙間をひとつひとつ埋めるたびに水色になった青春の続きを思い出そうとする

今も湧水のように文章が溢れて出てくることに、天才なのではと過信するあたりに愚かさを覚えてしまう

しかし恥を恐れず自惚れを信じきることを自信と呼び、それを極めた者だけに求めていた期待が与えられることはもはや自明なのかもしれない

そんな当たり前のことすら死ぬまで誰も教えてくれない

いつになれば行けるだろうか
追い求めている真実の先へ

いつになれば救えるのだろうか
変わりたいと願ったあの日の私を

 


自分の可能性から目を背けた日のことを覚えていますか?
とても恥ずかしくて、とても悔しくて、誰にも理解してもらえない虚しさがただただ流れるあの感覚

凡人というレッテルを背負わされて生きていくなら、そんな世界は知らない方がマシと街の喧騒に自我を溶かしてお酒と一緒に飲み干してしまった方がどんなに楽かも知っています

 

凡人にはなれないと個性という恥をぶら下げて、認めてくれと喚いているのがどんなに惨めなことかも知っています

それでも諦めたら自分が死んでしまうような気がして、昔の自分を否定してしまうような気がして

外から見れば身勝手で融通が効かないダメ人間なのかもしれない
何かにしがみつくことはカッコ悪いことなのかもしれない

だけど自分を救えるのは自分しかいないから
だったら自分を救うのに理由はいらないでしょ

believe in myself , not others

この歌が人生に迷っている貴方の僅かな期待になることを信じて
 

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