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「私は、どんな大人になるだろう?」

東京みたらし

「私は、どんな大人になるだろう?」

東京みたらし

子供って何?大人って何?というところから考えをめぐらせ、
人が自分の存在を作り上げていく過程について描いた絵です。
大人という存在が自身の力で創り出したもの(この絵では写真になります)
を多感な時期の少女が受け取り、その子の存在に少し変化が起きる。
僕は人生のそういう瞬間を愛しく感じ、目を向けることがとても大切に思えたのです。

この絵を描いていた頃、絵描きの仲間内で「お互いに影響を与えて何かを作る・影響を与えられた人が触発されて新しいものを作る」ということがよくありました。
たとえば、知り合った人がよくイラストのイベントに出展しているから、勇気を出して出展してみたり。漫画を描いたことのない人が、知り合いに影響されて漫画を描こうと思い立ったり。
誰かが創り出したものを違う誰かが受け取って変わるだけじゃなく、それを横で見ている誰かもまた変わっていたり。
影響を与え始めた人も過去に誰かの作品から影響を受けていて、その人の人となりに結びついているはず。

こうしてずっと人は想像力を形にして、それを誰かに手渡し、連鎖してきたんじゃないか?って思ったんです。
そう考えた時「これは人間だからこそできる愛なんじゃないか…」と
だから僕には人が変わる瞬間がとても愛しく思えたんです。

 

人の存在とは「自身の想像力を働かせて自身を動かしてきた結果」だと思います。
そしてそれは誰かの存在に大きな影響を与える。今の僕の存在も誰かの存在があったからだと思います。

かつて、一体どこに足を進めればいいかわからない。とても無価値に自分が見えてしまう。そういう風に思い詰め自分の存在価値を肯定してあげられない時がありました。
そんなときに道しるべになったのは、青春時代に聴いていたミュージシャン達や、大切な友人でした。その人達の人生が聞こえてくるフレーズだったり。発想をくるっと変えられてしまう言葉だったり。高校生の頃から「こんな人になりたいなぁ」と自分の存在の行く先に願掛けをしていました。今でもしています。

 

僕もあなたも、その存在は誰かの想像力によって形つくられたもの。
そうやって僕らは良くも悪くも変わってきた。「自分の存在をみとめらんないなぁ〜、ダメだなぁ~」と思う時、それを思い出して欲しい。
僕もあなたも、想像力を受け入れる準備があれば、まだまだ変わっていけるということ。
そのように思い、僕もこの絵で自分を戒めるのです。

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