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別れ道でまた待ち合わせ
umi
別れ道でまた待ち合わせ
umi
沈みかけた太陽の伸びきった影がとても冷たくて、夏の終わりがじんわりと肌身に沁みた日の帰り道、 道を別れた友人が暖かな日の差す表の通りを歩いて去っていく様子を見て、なんとなく将来に不安を感じたりしました。
昔通った通学路も、毎朝同じ時間にすれ違う通行人も、なんだったら担任の先生の顔までもう随分記憶のなかではあやふやになってしまいましたが、 友人達の顔と待ち合わせた分かれ道はハッキリと覚えていて、何気ない時に思い出したりするんです。
きっとみんなもそうなのかな?って考えたりするけど自分だけだったら恥ずかしいので、 思い出した記憶の中で声をかけてくる友人達に知らんぷりを決め込んで、日々を過ごしています。
今回「縁」というテーマに対して僕が描かせていただいたイラストは、なにか日常的に感じる縁、 自身にも思い当たる縁を見る人が思い起こせるようなイラストをコンセプトに制作しました。
ふとした時でもハッキリと思い出せる輪郭と風景はきっとあなたの大事な縁です、たまには連絡してみたらいかがですか。
僕もそのうち友人と、通学路でも散歩しようかと思います。
待ち合わせはあの分かれ道、僕の帰路に太陽が差している時間帯で。
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