はじまりの問い
「縁」という文字を調べると
“めぐりあわせ”“間接的な因果”“つづきあい”
などという意味が出てくる
共通していることは「つながり」である
例えば仲の良い友人を一人思い浮かべてみる
今では当たり前のようにくだらない話や将来について
語りあえているかもしれないが、かつてその人は他人であった
家族構成も趣味も好きな人の名前も知らない赤の他人だったのだ
ではなぜその人は他人ではなくなったのか
出会った時のことはなんとなく覚えていても、
なぜ仲良くなったのかは思い出せないことが大半である
さらに言えば今の自分なら絶対に友人にならなかった(なれなかった)
であろうというタイプの人間であることもよくある
今まで出会ってきた多くの他人のままで終わってしまった
(または途中でつながりが切れてしまった)
人達とは何が違うのか
それを"シコウ"することに本作品の意味がある
私たちは赤子として生を受けた時から何かしらの「つながり」を持って生きている
しかしそのつながりの捉え方は人によって様々で、
また時間と共に変わっていくものでもある 切に欲しいと願う時もあれば、
捨ててしまいたいほど煩わしいと思う時もある
側にいることがつながりと感じる時もあれば、
離れていてもつながりを感じれる時もある
あなたにとって「縁」とはどんな言葉でしょうか その答えを一緒に見つけませんか